前のページへもどる
Grassy Blog-DOARAT/CLUCT/VIRGO/SCANNER/Know1edge/430 fourthirty/LOSERS/女神織/SAY/UNITED LOT を主に取り扱うセレクトショップ「grassy」ブログ(富山県富山市)

ワード検索

アーカイブ

2017 DOARAT×DEVILOCK 20th MEMORIAL BAG 予約受付開始! Grassy Blog CLUCT新作入荷

CLUCT 10TH ANNIVERSARY SPECIAL COLLECTION先行予約開始

2016年12月10日

本日CLUCTから10TH ANNIVERSARY SPECIAL COLLECTION

CLUCT×CHAZ BOJORQUEZのカタログが届きました。

本日より店頭にてカタログを配布いたします。

カタログの配布は無くなり次第終了とさせていただきます。

同時に店頭にて先行予約の受付を開始いたします。

先行予約は12月10日(土)~12月18日(日)までとなっておりますのでよろしくお願いいたします。

店頭に画像データーをご用意しておりますので気になる方はお気軽にお声をおかけください。

 

髯ヲ・ィ驍丞リ_convert_20161210123742.jpg

 

 

 

 

CLUCTのブランド設立10周年を記念したスペシャルコレクションのコラボレーションパートナーとして参加した、ロサンゼルスのアーティスト Chaz Bojórquez(チャズ・ボホルケス)。60年代後半からグラフィティライターとしての活動を開始し、グラフィティ界のゴッドファーザー的存在でありながら、今やストリートアートの枠を超え、現代のチカーノアートシーンを代表する一人としても高く評価されている。そんな彼の歴史や輝かしい業績を追っていきたい。

 

 

History

 

1949年、ロサンゼルスのチャイナタウンにて生まれたCharles"Chaz"Bojórquez(以下、Chaz)。その後、ダウンタウンからも近いハイランドパークへ移り住み、このエリアが彼にとって現在まで住み続ける長年の地元(フッド)となっている。

子供の頃から絵の才能に溢れていた彼は高校を卒業後、Chouinard Art Instituteという伝統あるアートスクールへ通うようになり、在学中の1969年に"Chingaso"というストリートネームでグラフィティを描き始めた。10代の頃、彼は自宅近くに流れていた川の排水用のトンネルにて1950年代から60年代に描かれたと思われるグラフィティ(ロウソクやライターの煙によって描かれている)を見つけ、これが彼のグラフィティの原点にもなっている。ロサンゼルス最古とも言われるそれらのグラフィティはすでにチョロ(Cholo)と呼ばれるメキシコ系アメリカ人独特のスタイルで文字(レター)が描かれていたという。

ちなみにChazによる最初のグラフィティは彼自身のタグとともに、ステンシルを用いて"Señor Suerte"Mr. Luckyという意味)というキャラクターが描かれていており、この時点ですでにストリートという枠を超えた彼自身の高いアート性が伺える。

グラフィティライターとして活動しながらも、アートスクールでは絵画と陶芸を学んでいたというChaz。そして、アートスクールの授業の一環として中国人の書道家から書道を学んだことで、チョロスタイルにオールドイングリッシュと呼ばれる古い書体、さらに中国の書道からインスパイアされたスタイルをミックスしたChaz独自のレターが完成されていった。

世界中の様々な文化を体験するために35カ国を巡る旅をした後に、30代前半には映画制作の仕事に携わるようになり、『The Warriors』、『Cheech and Chong』、『Boulevard Nights』、『Caveman』、『Breakdance』など様々な映画にてグラフィックを手がけるようになる。現在も様々な形でコマーシャルワークを手がけているChazだが、その原点は30代で行なっていた映画仕事がその出発点となったというわけだ。

1982年に製作されたヒップホップムービー『Wild Style』でも描かれていたように、NYにてグラフィティの発表の場がストリートからギャラリーへと移行していった頃、Chazもキャンバスにてグラフィティ作品を描くようになっていった。そして、1984年にはハリウッドのZero One Galleryにて最初のアートショウを開催。さらに1987年にはKeith HaringFuturaらと『Future Perfect』というグラフィティのグループ展も行なっている。

90年代に入り、メキシコ系アメリカン=チカーノアートを代表するアーティストとして評価が高まっていったChaz。アートコレクターとしても知られるNicolas CageCheech MarinCheech & Chong)といったハリウッド俳優やVan HalenのボーカルであるDavid Lee RothといったセレブリティがChazの作品をコレクトするようになったことがそのきっかけの一つであるが、さらに現在ではLACMAMOCAといったカリフォルニア内の美術館やアメリカを代表する博物館であるスミソニアン博物館なども彼の作品を所有しており、このことからもChazがアメリカを代表する現代アーティストの一人として認められていることが判る。

2000年以降はアメリカを代表するグラフィティクルー THE SEVENTH LETTERの一員としても積極的に活動し、若い世代のグラフィティライターにも強い影響を与え続けている。その一方で様々なクロージングブランドやスニーカーブランドとのコラボレーションを行なったことで世界中のストリートカルチャーシーンにもChazの名前は幅広く浸透。60歳を超えた現在もその勢いは衰えることを知らない。

 

 

 

Works

 

辟。鬘契convert_20161210131227.jpg

 

 

これまで世界中の様々な都市のギャラリーや美術館にて、個展やグループ展という形で作品の展示を行なってきたChaz。沢山のChazファンがいるこの日本ももちろん例外ではなく、2007年に東京と大阪にて初となる個展が行なわれ、Chaz本人も来日を果たすなど、ストリートアートファンの間で話題を呼んだ。当然、アメリカ国内でも様々な形で展覧会に参加しているChazであるが、特に地元ロサンゼルスでは特別な展示が何度も行なわれてきている。

2008年にロサンゼルスを代表する美術館LACMA(ロサンゼルス郡立美術館)にて行なわれた『Los Angelenos/Chicano Painters of L.A.』は、アートコレクターである俳優 Cheech MarinCheech & Chong)のコレクションを展示した展覧会で、タイトルの通りメキシコ系アメリカ人のアート作品を展示。Chazはこの展覧会のメインアーティストとして、タイトルロゴも手がけた(注:前ページのCheech Marinとの写真はこの時のもの)。

2011年にMOCA(ロサンゼルス現代美術館)のThe Geffen Contemporary館にて開催された、世界最大規模のストリートアート展『Art In The Streets』でも、Chazは開催地であるロサンゼルスを代表するアーティストして、大きな役割を担った。広い会場内の中でもひときわ開放感あるスペースにて、ChazKeith Haringがペイントした車をバックに巨大なミューラル(壁画)を描き、『Art In The Streets』を象徴する空間を作り上げている。

 

Chazの作品はこれまで多数の書籍や雑誌などでも取り上げられてきた。なかでも最も古いのが1975年に発行された、イタリア人フォトグラファーによる写真集『STREET WRITERS』だ。この写真集には地元ハイランドパークにて初期のチョロスタイルで描いていた、20代前半の若きChazの姿が収められている。すでに絶版のために現在は入手困難であるが、グラフィティを扱った最も初期の写真集でもあり、歴史的にも非常に重要な一冊である。

世界各国の様々な雑誌でもChazの特集が多数組まれてきたが、Chazの作品『Got Green Card』が表紙を飾っている20093月発行のストリートアート専門誌『Juxtapoz』は非常に意義深いものの一つである。

特集ページ内のChazのポートレートをESTEVAN ORIOLが撮影し、インタビューをTHE SEVENTH LETTERの主要メンバーの一人、SABERが担当。Chazのこれまでの歴史も踏まえた、貴重なインタビューになっている。

Chazの作品集としては、これまでは2009年発行の『THE ART AND LIFE OF CHAZ BOJORQUEZ』が最も有名であったが、2016年に発行されたばかりの作品集『CHAZ BOJORQUEZ』は、研究書としても実に見応えある。これまでのChazの作品が時代順に細かく紹介されており、有名な作品だけでなく、学生時代に描いた油絵から、様々なコマーシャルワークまで実に幅広く網羅されている。Chazファンはぜひ手に入れて欲しい一冊だ。

 

 

Message from Chaz to CLUCT

10周年を迎えたCLUCTとのスペシャルコラボレーションに向けてCHAZからのメッセージ

 

_MG_0826_convert_20161210123517.jpg

 

 

 

Japan has always held a fascination for me and my visits there have been remarkable. It's culture and people are

one of the most interesting and everything is manufactured to the highest level of quality but still maintains a connection

to the sprit of nature. I was first introduced to CLUCT a couple of years ago when they asked me to model

some of their clothes for their seasonal catalog. I was very impressed by the contemporary style and fit of their clothes.

I own CLUCT clothes and enjoy wearing them when I go to a high style art openings or casual with a small group of friends

at a restaurant.

 

Currently CLUCT is celebrating their 10th Anniversary in business and I was asked to design a special logo for them.

My art is influenced from Los Angeles 'Cholo' gangster style graffiti that came from the cultural traditions of the Mexican-Americans

who have lived for generations in the southwest United States. Cholo graffiti talks about the pride and strength in the community

and to show that pride you have for your community your graffiti letters must me painted straight and smooth. It has to be 'perfect'

with no mistakes, this style of graffiti is powerful and commands respect. My challenge from CLUCT was to design a '10th Anniversary' logo

that reflects the pride and history that they have for their company, and to their customers. I believe the true foundation and appeal of

CLUCT is the pride in the quality and designs of their clothes.                              

 

I am very proud to have been asked by CLUCT and believe in their style and philosophy of 'Forever Truth', thank you for a

unique and wonderful collaboration.

Chaz Bojorque

 

--------------

私にとって、日本は常に魅了される場所であり、この地を訪れることはいつでも素晴らしい経験をもたらしてくれる。日本の文化と人々は私にとって最も興味深い存在の一つであり、全てが最高の水準で作り上げられながら、一方で自然の魂との繋がりを今でも持続していることに驚かされる。

 

数年前、CLUCTのカタログのためのモデルとしての依頼が、私にとって彼らとの最初の出会いだった。彼らの作る服のコンテンポラリーなスタイルと着心地の良さに私は強い感銘を受けた。それからというもの、私はハイエンドなアートショウのオープニングレセプションへ出席する時、あるいは友人たちと少人数でレストランへ行くようなカジュアルな場面でも、CLUCTの服を着て出かけることを楽しんでいる。

 

CLUCTがブランド設立10周年を迎えるということで、私はそのための特別なロゴのデザインを依頼された。私のアートはアメリカの南西部にて数世代にわたって受け継がれているメキシコ系アメリカ人の伝統的なカルチャーを発祥とする、ロサンゼルスのチョロ(Cholo)と呼ばれるギャングスタイルのグラフィティから多大な影響を受けている。チョログラフィティはコミュニティにおける誇りと強さの象徴であり、力強くかつ滑らかに描かれたグラフィティのレターはコミュニティに対して自分自身の誇りを見せつける行為でもある。CLUCTから依頼された10周年を祝うロゴは彼らの会社と顧客に対する誇りと歴史を反映するものであり、これをデザインすることは私自身にとっても挑戦であった。CLUCTの土台とその魅力が、彼ら自身の服に対する高い品質とデザインに対するプライドから成り立っていることを私は確信している。

 

私はCLUCTから今回の仕事を依頼されたことを非常に誇りに思い、そして彼らのスタイルと"Forver Truth"(永遠の真実)というフィロフソフィを信じている。唯一無二の素晴らしいコラボレーションが行なえたことを感謝したい。

 

Chaz Bojorquez

 

 

 

_MG_0823_convert_20161210123439.jpg

 

 

 

 

_MG_0840_convert_20161210123552.jpg

 

 

 

grassy

〒930-0951

富山県富山市経堂3-12-18 VICTORY経堂 C-2-T

 

TEL 076-481-6375

MAIL grassy@grassy.jp

OPEN 11:00~20:00

CLOSE WED

 

 

2017 DOARAT×DEVILOCK 20th MEMORIAL BAG 予約受付開始! Grassy Blog CLUCT新作入荷